洗剤の量、間違ってない?洗濯するときの正しい使用量と投入時のやりがちNGパターン

洗濯

洗濯する際、洗剤の量は正しく守っていますか? 洗剤の使用量は洗濯物の量によって変化し、適切でない洗剤の量は衣類や洗濯機に悪影響を与えてしまうことも。今回は適切な洗剤の量を判断するポイントと、洗剤投入時にやってしまいがちなNGパターンについて解説しましょう。

洗剤の量を増やして洗濯しても洗浄力はアップしない!

衣類の汚れがひどいからと洗剤の量を規定よりも多く入れていませんか? 洗剤の量を2倍にしたからといって、洗浄力も2倍になるわけではありません。洗剤は適正な量を超えると、いくら追加しても洗浄力はそこでストップ。また洗剤を必要以上に多く入れると、次のようなデメリットにつながってしまいます。

  1. 泡切れが悪くすすぎきれない
  2. 洗剤がとけ残り、洗濯槽にカビが生える原因に
  3. 衣類のいたみ、色落ち

また洗剤も無駄になってしまいますよね。もちろん規定より少なすぎるのも問題。洗浄力が十分に発揮されません。洗剤は洗濯物の量に合わせて、適切な量を投入することが大切です。

正しい洗濯洗剤の量を判断するには?

それでは適正な洗濯洗剤の量はどのように判断すればよいのでしょうか? 縦型かドラム式かによって判断基準が異なります。それぞれ解説しましょう。

【縦型洗濯機】水量に応じて判断

縦型洗濯機は「洗い」に使う水量に応じて必要な洗剤の量を判断します。衣類を洗濯機に入れコースを選べば、自動的に水量が決まるので、表示された水量に応じて洗剤の量を調節しましょう。洗剤のパッケージ裏面に水量に応じた適切な洗剤の量が記載されてあるので、それに準じて入れれば問題ありません。

【ドラム式洗濯機】表示を見れば一目瞭然

縦型洗濯機と異なりドラム式の場合は、衣類の重さに応じて洗剤の量が変わります。しかし衣類の重さが表示されるわけではなく、「1杯」や「0.6杯」というように必要な洗剤の量が表示されます。基本的には表示された洗剤の量を入れればOKです。

注意!洗剤の種類によって入れる量が変わることも

洗剤によって濃度が異なり、ドラム式洗濯機に表示された洗剤の量では足りないというケースもあります。とはいえ、洗剤の濃度がどの程度なのかは分かりませんよね。そこで知っておくと便利なのが表示された洗剤の量から、実際の洗濯物の量(重さ)を判断する方法です。

  1. 「1杯」 → 6kg
  2. 「0.9杯」→5kg
  3. 「0.8杯」→4kg
  4. 「0.6杯」→2kg
  5. 「0.5杯」→2kg以下

たとえば「1杯」と表示されたら、洗濯機の中に入っている衣類は6kgということ。洗剤の裏面には洗濯物の重さに合わせた洗剤の量が表になって記載されているので、その表で照らし合わせれば、適切な洗剤量が判断できます。少々ややこしいですが、洗剤のメーカーや種類を変えたときにはチェックしておきたいですね。

洗剤を投入するときこんなNGやっていませんか?

つづいて洗剤を洗濯機に入れるときにしてしまいがちなNGパターンを2つご紹介しましょう。いずれも当たり前のようにやっている方も多いのではないでしょうか?

【NG】洗剤を直接衣類に振りかける!

洗剤を入れる際、投入口からではなく衣類に直接かけていませんか? 洗濯機は投入口に洗剤を入れることで、もっとも汚れ落ちの働きがよくなるように作られています。とくに液体洗剤の場合には洗濯物全体に成分が行き渡らず、汚れが落ちにくくなってしまうことも。粉末洗剤の場合には溶け残りの原因となってしまいかねません。洗剤は投入口に正しく入れましょう。

【NG】洗剤と柔軟剤を一緒に入れる!

「どうせ混ざるんだから」と洗剤と柔軟剤を一緒に入れていませんか? 実は洗剤と柔軟剤が入るタイミングは別々。洗剤は「洗い」、柔軟剤は「最後のすすぎ」で洗濯槽内に投入されます。さらに洗剤と柔軟剤はその働きも異なり、同時に入ってしまうとお互いの働きを打ち消してしまうことに。洗剤と柔軟剤は正しく分けて入れましょう。

洗剤の量を正しく守ってかしこく洗濯しよう

普段あまり洗剤の量を意識することは少ない、という方も多いのではないでしょうか? 汚れ落ち効果の高い洗剤であっても、適切な量でなければその働きも半減してしまいます。少々面倒ですが洗剤はきちんと計って、正しい方法で入れましょう。また日々忙しく、洗濯まで手が回らないと感じているなら、家事代行サービスなど第三者の手を借りることも検討してみるとよいでしょう。洗剤の量を守って、すっきり洗濯物を洗い上げたいですね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。