普段よく耳にする料理用語でも、その意味をきちんと理解していなことは意外と少なくありません。とくに間違いやすいのが、似たような場面で使う用語です。たとえば水加減をあらわす料理用語の「かぶるくらい」と「ひたひた」は、それぞれどのように違うかご存じですか? また、他にも似た響きを持つ用語は多く、それぞれきちんと意味を理解していないことも多いかもしれませんね。用語の意味が曖昧なままで調理すると、料理の味に影響することも。そこで今回は、意外と知らない料理用語の正しい意味について詳しくみていきたいと思います。
「かぶるくらい」と「ひたひた」の違いは?
「かぶるくらい」は鍋の中の具材が完全に隠れるくらいギリギリの水加減を意味します。一方、「ひたひた」は水面から具材が少し見え隠れするくらい。つまり水の量は「かぶるくらい」の方が少し多めですね。煮汁をあまり残したくない煮物は「ひたひた」で、逆に煮汁を残してあっさり仕上げたい場合には「かぶるくらい」の水加減で作ります。ほんの少しの違いですが、味や仕上がりに差が出てくるため、正しく意味を知っておきたいですね。
まだある!意外と知らない料理用語の意味の違い
「かぶるくらい」と「ひたひた」だけでなく、他にも意味を取り違えやすかったり、誤って覚えやすかったりといった料理用語は意外と多くあります。よく耳にするものの、きちんと理解されていないことの多い料理用語をチェックしてみましょう。
「ひと煮する」と「ひと煮立ちする」
煮物などの加熱時間の加減は「ひと煮する」と「ひと煮立ちする」といった用語で表現されます。「ひと煮する」は煮立った鍋に具材や調味料を入れたあと、もう一度軽く煮立ったら火を止めること。一方「ひと煮立ちする」は、もう一度ぐらぐらと煮汁が煮立ったら火を止めることです。加熱時間の長さは「ひと煮する」<「ひと煮立ちする」。また、「さっと煮る」は具材の歯ごたえを残すくらいを目安に短時間煮ることを意味します。
「煮詰める」と「煮からめる」
煮物などの仕上げは「煮詰める」や「煮からめる」などの用語で表現されます。「煮詰める」は煮汁がなくなるまで煮ること。「煮からめる」は煮詰めた煮汁を具材にからませて仕上げることを意味します。鍋をゆすったり、木ベラなどで混ぜたりして全体的にツヤよく仕上げたいときに使う方法です。
「ひとつまみ」と「少々」
塩などの調味料を指で計量するときに使われる「ひとつまみ」と「少々」という表現。「ひとつまみ」は指3本の指先でつまむ量で約1g程度で、塩加減を調整する場合などに使われます。一方、「少々」は指2本の指先でつまむ量小さじ1/8程度。野菜の塩もみや、青菜をゆでるときになど使われることが多い量です。
曖昧な料理用語の意味を正しく知っておいしく作ろう
意外とその意味をきちんと理解していないことの多い料理用語。ほんの少しの差が料理の味や仕上がりにも影響を与えてしまう場合もあるため、正しく意味を知っておきたいですね。また、料理は家事の中でもとくに手間のかかる作業。育児や仕事、介護などで忙しいと、料理にはなかなか手をかけられないですよね。そんな場合には家事代行サービスを活用するのもおすすめです。あらためて料理用語の持つ意味を知り、おいしく調理したいですね。
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みすみぞの いずみ
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