洗濯しても汗くさいのは菌が原因?煮洗いや酸素系漂白剤でにおいを落とす方法

洗濯

暑い季節に悩ましいのが汗くさい洗濯物。何度洗濯してもにおいがとれないからと諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし身近なアイテムをかしこく使うことで、汗くさいにおいをすっきり落とせるんです。今回はその方法と、汗くさいにおいを衣類につきにくくするポイントについて解説します。

洗濯物が汗くさい!その原因は菌だった

そもそも洗濯物が汗くさくなってしまうのは、菌が原因。菌は衣類に残る汗や皮脂を酸化・分解してエサとし、さらに繁殖します。その過程において不快なにおいが発生し、着ている衣類も汗くさくなってしまうというわけです。また、しっかり洗濯したつもりの衣類にも、汗や皮脂が残っている場合が少なくありません。そのため何度洗濯してもにおいが取れない、と感じてしまうのです。

汗くさい洗濯物のにおいを効果的に落とす方法

汗くさい洗濯物の原因は菌だということが分かりました。つまり菌をできるだけ減らすことができれば、衣類が汗くさくなるのを防げるということです。そこで菌を減らし、汗くさいにおいを抑えるのに効果的な方法をご紹介しましょう。

1.「煮洗い」する

菌は熱に弱いため、お湯で洗う「煮洗い」が効果的です。

  1. 大きめの鍋にお湯を沸騰させる
  2. その中に衣類を入れて10分ほど煮沸する

大きめの鍋がなかったり、衣類を鍋で煮るのに抵抗があるなら、沸かしたお湯を洗面器や湯船に張り、その中にしばらく浸けておいてもよいでしょう。その場合はお湯の温度が下がりにくいようにするのがポイント。洗面器ならラップをかける、湯船は風呂ふたで覆うなどすると、高い温度をしばらくキープできます。ただし、デリケートな衣類や化学繊維を使った衣類の場合はダメージを与えてしまうため、この方法は向きません。また色落ちのおそれもあるため、色柄物は避けた方が無難です。タオル類や、綿・麻を使った衣類などで行ってくださいね。

2.酸素系漂白剤を使う

塩素系漂白剤は強い殺菌作用や漂白力を持ちますが、色柄物には使えません。そこでおすすめなのが「ワイドハイター」などの酸素系漂白剤。色柄物はもちろん、液体タイプならシルクやウールにも使えます。汗や生乾きのいやなにおいにも効果を発揮し黄ばみや黒ずみ、ケチャップなどのシミも落とせます。液体と粉末、2つのタイプがあるので次のように上手に使い分けましょう。

毎日使える液体タイプ

液体タイプの酸素系漂白剤は普段の洗濯にプラスして使えば、手軽に汗のにおいを防げます。またウールやシルクに使うことも可能です。服に染み付いたにおいは、次のように浸けおきして落としましょう。

  1. 洗面器に40~50℃のお湯を張る
  2. 洗濯一回分くらいの酸素系漂白剤と洗剤を溶かす
  3. 衣類を入れ、30分~1時間ほど浸けおきする
  4. 洗浄液ごと洗濯機に入れ、いつも通り洗濯する

ポイントはお湯の温度です。酸素系漂白剤は水よりもお湯を使った方が洗浄成分がよくはたらきます。

頑固なにおいを落とす粉末タイプ

液体の酸素系漂白剤で落ちないにおいは、より強力な効果を持つ粉末タイプをおすすめします。以下の方法で浸けおき洗いするのが効果的です。

  1. 洗面器に40〜50℃のお湯を張る
  2. 大さじ2〜3ほどの酸素系漂白剤を溶かす
  3. 衣類を入れ、30分〜1時間ほど浸けおきする
  4. 洗浄液ごと洗濯機に入れ、いつも通り洗濯する

液体タイプよりも作用が強いため、シルクやウールなどデリケートな衣類には使えないので注意しましょう。こちらも液体の場合と同じように、お湯の温度がポイントです。

衣類に汗くさいにおいがつくのを予防するコツ

できるだけ衣類ににおいそのものをつきにくくすると、余計な手間や時間もかかりません。次のようなポイントに注意して、においがつかないよう予防しましょう。

1.抗菌効果のある洗剤や柔軟剤を使う

最近は抗菌や消臭効果のあるタイプの洗剤や柔軟剤も多く、上手に使えば衣類ににおいが染み付くのを防げます。また、洗浄力は液体よりも粉末洗剤の方が上。より高い効果を求めるなら、パッケージに「抗菌」や「消臭」とある粉末洗剤を選ぶとよいでしょう。

2.乾燥機で乾かす

洗濯後、すぐに乾燥機で乾かすと、高熱によって菌の多くを死滅させられます。家庭用洗濯乾燥機の通常運転でも高い温度で乾燥させるため高い除菌効果がありますが、最近では「除菌モード」や「消臭モード」を搭載しているモデルも。もちろんコインランドリーでの乾燥でもOKです。

3.洗濯槽を定期的に掃除する

洗濯槽に潜む菌やカビは、洗濯した衣類の繊維の奥に入り込み、汗や生乾きなどいやなにおいの原因に。専用の洗剤を使って、定期的に洗濯槽を掃除することも重要です。

洗剤の入れ過ぎはNG!

汗くさいにおいが取れないからといって、洗剤を規定量より多く入れて洗濯するのは逆効果です。洗剤は水の量に対して入れる量が決められており、多く入れれば効果が増すわけではありません。入れ過ぎた洗剤が繊維に残り、肌のトラブルにつながることもあります。増やした洗剤の分、すすぎの回数を増やすと電気代や水道代もかさむだけでなく、環境へ悪影響を与えてしまうことも考えられます。洗剤は決められた量を守り、正しく使うことが大切です。

汗くさいにおいは洗濯プラス少しの手間ですっきり

洗濯しても汗くさいにおいが取れない原因は菌。衣類に残った汗や皮脂をエサにして繁殖する菌は、煮洗いや酸素系漂白剤を使った方法ですっきり落とせます。また、抗菌効果のある洗剤を使うなどふだんから菌を寄せ付けないよう心がけることも大切です。洗剤の使い過ぎにも気を付けましょう。衣類についた不快なにおいをすっきりさせて、毎日気持ちよく過ごしたいですね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。