夫婦の家事シェアは一般的になってきたとはいえ、まだ妻がメインで担っている家庭がほとんどではないでしょうか? しかし近年では共働きが当たり前になったり、専業主婦であってもワンオペ育児で余裕がなかったりすることで、家事が妻の大きな負担となっているケースも少なくありません。また妻だけに家事が集中すると、万が一の際に家庭が機能しなくなることも考えられます。今回は妻の負担を解消すべく、男性の家事参加をうながすための3つのコツを解説しましょう。
日本人男性の家事分担率は世界でも最下位レベル!?
2012年におこなわれた国際社会調査プログラム(ISSP)では、18歳以下の子どもがいる男性の家事育児参加率は、参加した33カ国中最下位という結果に。しかし一概に男性側の意識の低さだけが問題ではありません。残業や休日出勤が当たり前の労働環境で、男性は家事をしたくてもできないなど、社会的な問題も含んでいます。また女性側にも「家事は女性がするべき」という意識がいまだに根深いことも理由のひとつといえるでしょう。
妻ひとりで家事を担うのはリスク高!男性も家事参加しよう
妻が家事を自らすべて担いたいのならそれでよいのでは? と思うかもしれません。しかし、妻ひとりに家事を集中させるのは、家庭にとってハイリスク。もし妻が病気やケガをしたりしたら、家庭は機能しなくなってしまいます。子供がいる家庭であれば、なおさらリスクはアップ。また、家事には終わりがなく、多くの男性が考えているよりもずっと負担が大きい作業です。一身に引き受けている妻も無理をしていることが少なくありません。家庭というチームを機能させるためにも、夫の家事参加をはじめとする、お互いの連携は必要です。
男性の家事参加をうながす3つの方法
「家事だって夫の仕事なんだから察してよ!」と言いたい妻の気持ちは分かります。しかしここはぐっとこらえて歩み寄りましょう。現在、子どもを持つ夫世代は頭では協力しなくてはと思っていても、「家事は妻の仕事」という認識が根底にある場合がまだ少なくありません。男性の家事参加を上手に促し、少しずつ夫の意識を変えていくことが大切です。
1.根気強くレクチャー
夫は家事一年生。「なんでできないの?」と思う気持ちはそっとしまっておき、ルールややり方をレクチャーしましょう。はじめは時間がかかり、自分がやった方が早いかもしれませんが、それではいつまで経っても変わりません。根気強く向き合うことが大切です。
2.一度任せた仕事には口出ししない
一度お願いしたら「やり方がおかしい」「それは違う」など口出ししないようにしましょう。自分も横からあれこれと言われたら、やる気を削がれてしまいますよね。はじめにやってほしいことを伝えたら、ひと通り終わらせるまで見守ることが大切です。どうしても気になる点があるなら、機会を改めて「こうするともっと早く終わるよ」などと落ち着いた状態でアドバイスするとよいですね。
3.期待しすぎない
言わなくてもやってくれるはず、と男性側に期待しすぎるのはやめましょう。夫婦だからこそ言わなくても分かってくれるはずと思いがちですが、考えているよりもずっと気持ちは伝わりません。とくに男性は察することが苦手な場合も。お願いしたいことは明確に伝え、「言わなくてもやってくれるだろう」という期待は持たないようにしましょう。
4.家事代行サービスを活用する
毎日終わりのない家事に、夫婦だけでは手に負えないこともあります。せっかくの休みも、溜まっていた家事に終始してしまっては、疲れもとれませんよね。
そんなときは、思い切って家事代行サービスを利用してみましょう。気持ちや体力にゆとりがあってこそ、男性も家事に参加しやすくなります。
環境は変わり、男性の家事参加は必須に
専業主婦や実家が近くにあることが当たり前だったひと昔前とは違い、現在では共働き世帯や核家族化によるワンオペ状態であることが珍しくありません。私たちをとりまく環境は大きく変化したにもかかわらず、家庭内ではひと昔前と変わらず女性がおもに家事を担っています。そろそろ家庭内の役割分担も変化する必要があるのではないでしょうか? 夫婦ともに意識を変え、男性の家事参加をうながしていきたいですね。
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みすみぞの いずみ
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