料理の作りすぎが社会問題を引き起こす!?作りすぎないコツとおいしく食べきるポイント

つい料理を多く作りすぎてしまうことありますよね。とくに料理がストレス発散になるという方は、思い当たる節が多くあるのではないでしょうか? また、子どもたちに食べてもらいたいとたくさん作ったのに、全然箸をつけてくれなかった…なんてことも。そこで今回は料理を作りすぎないために注意したい点と、作りすぎても最後までおいしく食べるためのポイントについて解説します。

料理の作りすぎは3つのデメリットを招く!

料理の作りすぎは食材のムダとなることはもちろん、次のような大きなデメリットも招きます。たまに作りすぎるくらいであればあまり問題ないかもしれませんが、日常的に大量に作ってしまうようであれば、注意が必要です。

1.食べ過ぎ

作りすぎた料理が余ってしまうと、もったいないからとつい食べすぎてしまいますよね。食べ過ぎは肥満だけでなく、高血圧など生活習慣病の大きな原因にもつながります。

2.食費のムダ

せっかく作った料理も食べきれなければ食費のムダです。捨ててしまった分の食材で、もう1〜2品作れたかもしれません。

3.食品ロス

平成27年度の国内の食品ロスは646万トン。これは世界で必要とされる食糧援助の量の2倍近い数値です。食品ロスの約半分は家庭から出ており、国民ひとりあたり139g、つまりお茶碗1杯分のごはんを捨てているのに相当します。たかが料理の作りすぎくらいと思われがちですが、社会問題の大きな原因となっていることを意識したいですね。

料理を作りすぎないために注意したい点

それでは料理を作りすぎないようにするには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

食材は必要な分だけ購入する

必要以上に食材を買い込むと、使い切らなければという意識から、作りすぎにつながります。最近では小分けになっている食材も多く、利用するのもひとつの手段です。小分けになっているものは割高な気がするという方も多いでしょうが、作りすぎて捨てることを考えるとむしろ割安になることも。

食材の長期保存方法を知る

必要な量の食材だけを購入するのは重要ですが、特売やいただきものでたくさんの食材がストックされてしまうこともありますよね。そんなときは保存方法に気を配りましょう。肉や魚なら冷凍保存が一般的ですが、冷凍焼けを起こさないようにラップで二重にくるみ、さらにジッパー袋などに入れるなどのひと手間でおいしく保存できます。また、野菜ならスライスして乾燥させ、干し野菜にするのもおすすめです。

レシピを確認して作る

レシピを確認しながら作ってみましょう。レシピに合わせて分量どおりに作れば、適切な量ができあがります。料理を作りすぎてしまうのは、料理が好き、得意といった人が少なくありません。それは、わざわざレシピを見なくても、食材の量に合わせて調味できるため。もちろんすばらしいスキルではありますが、作りすぎてしまっては本末転倒ですよね。初心にかえり、作り慣れた料理のレシピを確認してみるのも効果的です。

料理を作りすぎても大丈夫!おいしく最後まで食べるためのポイント

とはいえ、ときには料理も多く作りすぎてしまうこともあるでしょう。次のような点を念頭に置いておくと、作りすぎても最後までおいしく食べきることができますよ。

保存性の高いものを作る

味噌や塩こうじ、酢などを使って保存性の高いものを作り、常備菜として活躍させましょう。肉や魚の味噌・塩こうじ漬けや、お酢を使ったマリネなどがおすすめです。

リメイク術を知っておく

余った料理をひと工夫して、別の料理に変身させるリメイク術を知っておきましょう。ポトフをカレーやシチューにしたり、煮物をごはんに混ぜたり。卵やチーズをプラスするリメイクなら、子どもも食べやすくなります。

作りすぎたら冷凍保存

作りすぎた料理は、1食分ずつ小分けにして冷凍するのもおすすめ。忙しい日にサッと解凍して食卓にプラスしたり、お弁当のおかずにしたりと活躍します。

料理の作りすぎを防いでムダなくおいしく食べよう

料理の作りすぎは食べ過ぎや食費のムダを招くほか、社会的な問題でもある食品ロスにもつながります。作りすぎたから捨てればいい、という考えはできるだけしないようにしたいですね。作りすぎないことはもちろん、作りすぎても最後までおいしく食べきるコツを知っていれば食材はムダにはなりません。いつも料理を余らせてしまうと感じているなら、今回ご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。