洗濯の仕上げに柔軟剤を使う方は多くても、洗濯のりを使う方は少ないのではないでしょうか?洗濯のりは昔から、浴衣や着物などにハリを与えるために使われてきました。もちろん現代でも、ワイシャツやリネン類をパリッと仕上げるのに活躍しています。今回は、洗濯のりを使うメリットや上手な使い方などについて詳しく解説しましょう。
洗濯のりとは?
洗濯のりは衣類の型崩れやシワを防ぎ、ハリのある仕上がりにしてくれるアイテムです。昔はでんぷんから作られた天然のりが使われていましたが、現在では合成のりや半合成のりが主流。乳液、液状、ジェル、スプレーといったタイプに分かれます。
洗濯のりを使うメリット
洗濯のりを使うメリットは、まずシワを防止してパリッと仕上がることで、アイロンを使う必要がない点が挙げられます。毎回かかるクリーニング代を節約できて、暑い夏に汗をかきながらアイロンをかけなくてすみますよね。シーツなどアイロンがけが大変なリネン類も、洗濯のりを使えばアイロンがけもいりません。また、のりが衣類をコーティングして汚れから守ってくれる効果も。少しくたびれてきた衣類も、洗濯のりを使うことでシャキッと復活することもあるので、上手に活用してみましょう。
洗濯のりの使い方
次に洗濯のりの3つの使い方を解説します。いずれも一般的な使い方ではありますが、詳しくは商品ラベルを確認するようにしてくださいね。
洗濯機を使って
おもに乳液や液状タイプの洗濯のりを使う場合、洗濯機が便利です。洗濯終了後、のりづけしたい衣類だけを洗濯槽に残して洗濯のりを投入し、水位を低めにして洗濯と脱水をおこないます。脱水はできるだけ短い時間の方が、シワになりにくくおすすめ。洗濯のりと一緒に柔軟剤も入れると、しなやかでハリのある仕上がりになります。また洗濯のりの成分が天然の場合には、洗濯機で使うことができないので注意しましょう。
洗いおけを使って
スプレータイプ以外、どのタイプの洗濯のりでも使える基本的な使い方です。衣類がつかるほどの水を洗いおけに張り、洗濯のりを溶かします。その中に衣類を浸して、液が衣類全体にしっかり行き渡るように軽く押したら、取り出して軽く絞ります。洗濯機で軽く脱水しても構いません。その後、ハンガーなどに掛け干しします。
アイロンをかけるときに
スプレータイプの洗濯のりは、アイロンがけのときに使うと便利です。使い方は霧吹きと同じで、スプレーしてからアイロンをかけるだけ。ただしアイロンはドライモードで使いましょう。スプレーとアイロンを数回繰り返せば、かためのバリッとした仕上がりに。大物の衣類やリネンなどには不向きですが、襟元や袖などピンポイントでのりづけしたいときに使うとよいですね。
洗濯のりを使うときの注意点
便利な洗濯のりですが、使う上で注意したい点もあります。とはいえ、難しいことではないので、きちんと確認しておき、上手に洗濯のりを使いましょう。
洗濯のりを柔軟剤投入口に入れない
洗濯機の柔軟剤投入口に洗濯のりを入れてしまうと、のりで投入口が固まってしまうことがあります。洗濯のりは洗濯槽に直接入れるようにしましょう。
のりづけした衣類を乾燥機に入れない
洗濯のりでのりづけした衣類を乾燥機に入れると、故障の原因となることがあります。のりづけした衣類は、乾燥機ではなく天日干しや陰干しで乾かすようにしましょう。
ドラム式洗濯機は取扱説明書を読んでから
洗濯のりの多くがドラム式洗濯機でも使うことができますが、使い方を誤るとのりがムラになったり故障の原因となったりします。必ず事前に取扱説明書を読んで、使い方を確認しておきましょう。
アイロンがけには当て布をする
のりづけした衣類に直接アイロンをかけると、のりが溶けてアイロンに付着してしまいます。当て布をしながら低温でアイロンをかけるようにしましょう。
洗濯のりを使いこなして洗濯上手に!
洗濯のりを上手に使えば、いつもの服もパリッときれいで気持ちのよい仕上がりに。使い方も意外と簡単だったのではないでしょうか?洗濯のりは面倒そうだな、とこれまで敬遠していた方も、ぜひ使ってみることをおすすめします。
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みすみぞの いずみ
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