「今日は掃除もお願いしたし、夕飯はどこかに美味しいレストランにでも食べに行こうか。」
「今週は仕事が忙しかったなあ。洗濯物もたまってるけど、今日は家事スタッフさんが来てくれるから気にせず出かけよう!」
たまには夫が妻への日頃の感謝とねぎらいをこめてディナーに誘う。普段は仕事に忙しい会社員も週末ぐらいは思いっきり遊びに出かける。あなたもそんな生活をしてみませんか?
掃除に洗濯、食事の準備。日常生活を快適に送るためには毎日いろいろな家事をこなす必要がありますが、それらの家事は家事代行サービスに任せてしまい、お金で自分の時間を手に入れたほうが幸せになれる。そんな研究結果をアメリカ、カナダ、オランダの研究者グループが「米国科学アカデミー紀要」にて発表しました。
今回、研究者グループはアメリカ、カナダ、デンマーク、オランダの6,271人を対象に「時間を買うことが幸福を促進するか」という調査を行いました。その結果、自分の時間を確保するために時間を節約するサービスにお金を使う人のほうが、そうではない人のグループに比べて人生に満足していることがわかりました。
具体的には、食事の宅配や清掃代行などの家事代行サービスを利用して自分の時間を確保するためにお金を使う人は約28%いましたが、そうした人はそうでない人に比べて人生の満足度が高かったとのことです。
また、カナダ・バンクーバー在住の60人を対象として、時間を節約するためにお金を使う週と物を買う週に分け、いずれの週においても40米ドルを使うようにしてもらったところ、物を買う週よりも時間を節約するためにお金を使った週のほうが、時間に対するストレスが減り、幸せを感じたということです。
所得の高い人は時間の不足を不満に思うケースがあるということも報告されており、時間に対してストレスを感じると、幸せを感じられなくなり、不眠症や肥満の原因にもなること、また定期的な運動や健康食品を食べるなど自分の体を気づかう余裕もなくなり、健康への悪影響も及ぼす可能性があることも示されています。
調査によれば、所得が多い人のうち半分は自分の時間を確保するために家事代行サービスをはじめとした時間を節約するサービスにはお金を使っていなかったということです。せっかくお金があるのに、時間がなくて幸せを感じていない。これはとてももったいないですよね。
研究における検討事項の中では、自分が好きなことのための時間を確保することが、いかに人生を幸せに生きる上で大切かどうかについても触れられています。家事が好きな人であれば別ですが、そうでない人は思い切って家事は家事代行サービスに任せてしまい、空いた時間で自分の好きなことをするのが幸せへの近道になるということです。
最近では従業員に家事代行サービスのチケットを配る会社なども増えてきていますが、これも従業員の時間に対するストレスを減らすことで仕事に集中してもらうことが結果として会社の利益につながると考えているからです。
お金があるのに時間がないという人は、ぜひとも家事代行サービスを使って、幸せに溢れた毎日を送ってみてはいかがでしょうか?
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