意外と難しいフルーツの切り方!時短で栄養もキープできる賢い切り方とは

料理をするにあたって、包丁の扱いには意外と手間取ってしまうこともあるのではないでしょうか。切り方ひとつで見た目だけでなく、味や栄養、かかる時間も大きく変わります。そこで今回はレモン、キウイ、リンゴの3種類のフルーツについて、賢い切り方をご紹介します。時短になるだけでなく、捨てる部分を減らし、栄養価が高いまま美味しく食べられる切り方をぜひ参考にしてみてください。

レモンの果汁を逃さず、しっかりと絞れる切り方

まずは、サラダや揚げ物など、キュっと絞って料理をさっぱりと仕上げてくれるレモン。皮の厚みがあるため、しっかりと果汁を絞れる切り方をしましょう。

斜めに切る「X切り」なら果汁を約3倍多く絞れる!

レモンの果汁を逃さない切り方が、斜めに切る「X切り」。レモンの尖っている方を上にしたとき、「X」の形で包丁を入れて4分割にする方法です。X切りでは、薄皮を避け、果肉を均等に切ることができるので、一般的な切り方と比べて約3倍の果汁を絞ることができます。果汁が3倍なら、ビタミンCやクエン酸などの栄養素も、切り方を変えるだけで3倍摂取できることに!先進レモン効果研究の専門家である飯田忠行先生によると、クエン酸が持つキレート作用はカルシウムなどのミネラルを腸から吸収しやすい形に変える作用があるとのこと。X切りでレモンを絞れば、料理が風味豊かになるだけでなく栄養も多く摂取できます。

X切りしたレモンは皮を下向きで絞ろう

レモンを賢く切る方法を学んだところで、賢い絞り方も覚えておきましょう。レモンを絞る時にやりがちなのが、果肉を下に向ける絞り方。実は、よりレモンの香りを楽しむには皮を下に絞るのがおすすめです。果汁が皮をつたうので、皮に含まれる香り成分も果汁と一緒に滴ってくれます。こうすることで、より香り高いレモンの風味を楽しむことができるんです。

縦半分に切ってからのくし切りはなぜダメ?

これまでレモンを縦半分に切ってからくし切りにしていた人も多いでしょう。ですが、この切り方では切り口がちょうど薄皮にあたってしまうので、レモン果汁が十分に絞れません。たっぷりと果汁を絞りたいならX切りで切りましょう。

キウイフルーツとリンゴは皮むき省略で時短が正解

次に、1年を通してその美味しさを味わえるキウイフルーツとリンゴの賢い切り方をご紹介します。

キウイフルーツは「皮ごと輪切り」でそのまま食べよう

キウイフルーツは、1センチ程度の厚みで皮ごと輪切りにしましょう。皮ごと食べることで、皮を除いたときよりも食物繊維を多くとることができます。スライサーを活用すれば皮の食感を感じにくくなって食べやすくなるだけでなく、包丁いらずで時短になります。皮ごと食べるときのおすすめは、水溶性食物繊維が多く含まれるゴールドキウイフルーツです。そして、松生クリニック院長・医学博士の松生恒夫先生によると、キウイは食物繊維が豊富で腸内環境の改善をサポートしてくれる働きがあるといいます。

リンゴは見た目も可愛い「スターカット」がおすすめ

リンゴは、横向きに輪切りする「スターカット」と呼ばれる方法がおすすめです。こうすることで、捨ててしまいがちな芯の周りの部分も無駄なく食べることができます。輪切りにした際に芯の部分が星型になるので、お弁当作りのときにも重宝します。またリンゴの皮には栄養が詰まっているので、皮ごと食べれば、皮をむいて食べたときに比べて、ビタミンEを4倍摂取することができます。

フルーツの賢い切り方は一生使える

果肉や皮を無駄にしないフルーツの切り方は、最近話題になっている食品ロスの解決にもつながります。また、朝ごはんとして時短の切り方でササっと切ったフルーツを食べることで、忙しい朝も少し余裕をもって過ごせるのではないでしょうか。皆さんも、今回ご紹介した切り方をぜひ試してみてくださいね。

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【参照ページ】クエン酸による小腸からのカルシウム吸収促進作用とそのメカニズムを解明!
【参照ページ】大腸メラノーシスを認める常習性便秘症に対するポリデキストロースの効果
【参照ページ】Plant Foods Hum Nutr. 2012 Sep;67(3):200-7. In vitro utilization of gold and green kiwifruit oligosaccharides by human gut microbial populations.
【参照ページ】Adv Food Nutr Res. 2013;68:81-99. doi: 10.1016/B978-0-12-394294-4.00005-5. Fiber: composition, structures, and functional properties.
【参照ページ】第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版):文部科学省 7.果実類

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Life Hugger 編集部

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