家事にかける時間はどれくらい?妻の負担を減らすためにできること

毎日やってもやっても終わらない家事。ひとつひとつは大きな作業ではないけれど、積み重なることで、一日の時間を大きく圧迫してきます。「今日も自分の時間なんてほとんどなかった……」そう思いながら眠りにつくママたちも多いのではないでしょうか。今回は、なぜ妻の家事負担が減らないのか、少しでも家事時間を減らすための方法について解説します。

妻3時間、夫15分!?共働き夫婦の家事時間の現実

2017年に総務省が発表した「社会生活基本調査」によると、共働きで6歳未満の子どもを持つ妻の家事にかける時間の1日あたりの平均は3時間7分。一方、夫の場合は15分との結果が。女性も活躍できる社会づくりが叫ばれて久しいはずなのに、残念ながら、仕事と家庭の両立はまだまだ妻の負担になっていることが多いようです。

夫の家事負担が増えないのはなぜ?

とはいえ、夫婦の家事負担の割合が改善されない理由は、夫の意識が足りないから、ということだけでもないのが現実です。長時間労働や残業など過酷な職場環境も原因のひとつ。手伝いたくても手伝えないことも少なくありません。また、社会的には女性が家事をするものという風潮も未だにあり、場合によっては妻自身が「自分がやるべき」という強いプレッシャーを自分にかけていることもあるでしょう。夫の家事参加が増えない理由は、夫婦だけの問題ではなく、社会的な問題でもあるんですね。

家事時間を減らすためにできること

社会の仕組みや構造は、残念ながらすぐには変わりません。もちろん、夫と家事負担の割合について話し合い、実践することも大事です。しかし、長期的な取り組みとなることも多いでしょう。そこで、今すぐできる家事の時間や負担を減らすテクニックを紹介します。

1.家事を手放そう

あれもこれもやらなくては、と抱え込んでいると、いつまでも家事は終わりません。思い切って、家事を手放してみましょう。毎日している家事をリストアップし、優先順位をつけることで、必ずしも毎日する必要のない家事を手放すことができます。毎日の掃除は最低限におさえ、週末にまとめてする、などそれぞれのライフスタイルに合わせて家事の量を減らしてみましょう。

2.家事のルーティン化

家事をスムーズにこなすためには、「迷い」を減らすことも大事です。次は何するんだったけ?と悩んでいる時間がもったいないですよね。朝起きてからの一連の動きを決めておくと、無理なく無駄なく家事をこなすことができます。また、もっとも迷う家事といえば献立決めも、「ごはん+汁物+メイン料理+サラダ」などのようにルーティン化しておくと、迷いにくくなりますよ。

3.便利なアイテムやサービスも活用

家事にかかる時間や負担を減らそうと工夫を凝らしても、やはり限界があるもの。そこで、活躍するのが、ハイスペック家電などの便利なアイテムや、家事代行サービスです。ロボット掃除機や食器洗浄機などを活用すれば、家事の時間も負担も大幅に減らすことができます。また、最近では家事代行サービスも一般的になりつつあり、低価格で利用できるサービスもあります。上手に活用すれば、劇的に家事にかかる時間も手間も減らすことができるでしょう。

家事は家族でシェアを

家事は家族のこと。本来なら夫婦ともに担うべきですが、まだまだ社会が追いつかず、どうしても妻の負担が大きいのが現実です。これからも続く夫婦生活を考えると、夫と家事シェアについてしっかり話し合うことも重要ですね。また、妻自身も家事を抱え込まず、少しずつ家事負担を軽くしていくことも考えましょう。家事は完璧にやろうとするとキリがありません。家族が心地よく過ごせればOKと割り切って、無理をしないことも大切です。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。