壁のヤニ汚れにはアルカリ洗剤が効果的!カーテンや家具、天井の掃除方法も

家の中でタバコを吸う習慣を持つ家族がいると、気になるのが壁にしみつくヤニ汚れです。うっすらと黄色く変色して見た目に悪いだけでなく、放っておくとこびりつき、落ちにくくなってしまいます。さらに、賃貸住宅に住んでいる場合は、退去時に多額の修繕費を負担しなければならない場合もあります。今回はヤニ汚れがしみつきやすい壁に加え、そのほかの気になる箇所での掃除方法について解説します。

壁紙のヤニ汚れはアルカリ洗剤が効果あり

そもそもタバコのヤニとは、煙に含まれるタールという有害物質。タールは植物性樹脂が主成分のため、「油汚れ」に分類され、酸性の性質を持ちます。そのため、重曹やセスキ炭酸ソーダに代表されるアルカリ性の洗剤が効果的です。基本はアルカリ性の洗剤で十分対応できますが、それでも落ちない強力なシミは、ヤニ汚れ専用洗剤を使うとよいでしょう。

重曹水の作り方

水100mlに対し、粉末状の重曹小さじ1を溶かしましょう。重曹は水に溶けにくいため、スプレーボトルに入れてしっかりと振ってください。

セスキ炭酸ソーダ水の作り方

水500mlに対し、粉末状のセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かしましょう。セスキ炭酸ソーダは、重曹に比べてアルカリ性が強いため、落ちにくいヤニ汚れにも効果を発揮します。

壁紙のヤニ汚れをすっきり掃除する手順

つづいて、一般的なビニールクロスの壁紙にしみついたヤニ汚れを掃除する手順と方法について解説しましょう。

1.ホコリを払い落とす

まずは、はたきや乾いた雑巾を使い、ベタつくヤニ汚れにくっついたホコリを払い落としましょう。

2.洗剤を直接スプレーし、スポンジやブラシなどでこすり落とす

壁に洗剤を少しずつスプレーし、メラミンスポンジやブラシなどを使って汚れをこすり落としましょう。壁紙の凸凹部分には使い古しの歯ブラシが活躍します。強くこすりすぎると、壁紙を傷めるおそれがあるためご注意を。

3.水拭きする

洗剤で浮いたヤニ汚れは放置せずに、雑巾で水拭きしましょう。洗剤が壁紙に残ると、傷みの原因となってしまう場合があります。とくに重曹水を使う場合、溶け残った粉末の重曹が残りやすいので、しっかりと水拭きすることがポイントです。

4.乾拭きする

最後に壁紙に水気を残さないよう、乾いた雑巾で乾拭きしましょう。

壁紙以外にも!カーテンや家具、天井のヤニ汚れの掃除方法

ヤニはタバコの煙に乗って、壁紙の他にもしみつきます。とくにカーテンや家具、天井をよく見ると、うっすら黄色くなっていることも。それぞれの箇所の掃除のポイントを解説しましょう。

【カーテン】洗濯表示をチェックして洗う

カーテンは洗濯表示を確認し、水洗い可能であれば、家庭の洗濯機でも洗えます。頑固なヤニ汚れであれば、事前に粉末の酸素系漂白剤を使ってつけおきするのがおすすめです。水洗いできない場合には、ドライクリーニングに出しましょう。

【家具】洗剤に注意

重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を使って家具を拭くと、材質を傷めるおそれがあります。家具専用の洗剤を使用するか、中性洗剤を水で薄めたもので優しく拭くのがおすすめです。

【天井】フロアワイパーを活用

手の届かない天井は柄の長いフロアワイパーを使いましょう。ウェットタイプのシートや、濡らしてかたく絞った雑巾・マイクロファイバークロスを取り付け、天井を拭きます。重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を軽く吹き付けておいてもよいですね。その場合、最後に水拭きすることをお忘れなく。

ヤニ汚れはシミが広がる前に対処を

タバコのヤニ汚れは少しずつシミとなり、気づくといつの間にか壁一面黄色く変色してしまうことも。さらにシミを放っておくと落としにくくなるため、できるだけ早めに対処することが重要です。喫煙者がいる家庭では、壁や天井、家具の掃除や、カーテンの洗濯をこまめにおこないたいですね。また、日々忙しくなかなか手が回らない場合には、家事代行サービスに掃除や洗濯を定期的に依頼するのもおすすめです。こまめなお手入れを心がけて、きれいな壁をキープしたいですね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。