現在、食品ロスによって4人家族1世帯当たり年間約78,000円もの損失が生じているそうです。食べ残しや食材の余りなどによって廃棄してしまう食品のうち、特に家庭で余りがちなのが焼肉のたれやソースなどの調味料。そこで今回は、余らせがちな調味料を食品ロスにしない有効に活用する方法をご紹介します。
調味料は余りやすい
使う頻度が少ない調味料は必要なときに買って封を開けて使ってから、しばらく使わないうちに賞味期限が迫っていた経験はあるのではないでしょうか。「使いきれずに残ってしまいがちな調味料」についての調査にも、「ラー油(16.7%)」、「焼肉のたれ(13.7%)」、「オイスターソース(13.1%)」などの回答がみられました。使える料理が限られていると思うと、これらの調味料は使い切れないまま処分しがちです。
ラー油、焼肉のたれ、ソース…どう活用する?
それではこれらの調味料はどのように活用すればいいのでしょうか。ラー油、焼肉のたれ、ソース、チューブ系の調味料、それぞれについてご紹介します。
ラー油の大量消費はピリ辛スープで
ピリ辛なアクセントを加えてくれるラー油は、1滴、2滴垂らして使うことが多いため、余ってもなかなか大量消費が難しい調味料。しかし、そんなラー油はスープに活用しましょう。鶏ガラと酢、卵と一緒にたっぷりとラー油を入れたら本格的な酸辣湯(サンラータン)風スープの完成。たくさん作ればラーメンやうどんのスープとしても使えます。
焼肉のたれはお肉の漬けダレに
焼肉以外でなかなか使うことのない焼肉のたれは、ジップロックなどの袋にお肉と一緒にたっぷりと漬け込んで冷凍保存することをおすすめします。こうすることでお肉がコーティングされ、水分の気化を防いでくれるので、温度変化によってお肉のおいしさが失われる冷凍焼けを防ぐことができます。また漬け込むことで焼肉のたれに含まれるフルーツなどの有機酸が、肉汁の流出を抑えてくれるのでジューシーな味わいになります。
ソースは隠し味に使える!
オイスターソースやとんかつソースなどのソース類も焼肉のたれ同様、さまざまな素材が調合され、おいしさが凝縮された調味料。同じように下味としてお肉に漬けるだけでなく、煮卵に漬けて味付け卵を作るのもおすすめです。また、カレーや煮込み料理の隠し味として仕上げに投入すればコクも出て味がまとまります。
チューブ系の調味料は漬物作りに最適
柚子胡椒やわさび、辛子などチューブに入った調味料は、大根やキュウリ、ナスなどの野菜を漬物にするアイテムとして活用しましょう。一口大に切った野菜と砂糖、白だしなどと一緒に袋に入れて一晩寝かせたら、ピリ辛な漬物の完成です。それぞれの調味料の風味が楽しめる一品になります。
調味料の活用術を覚えて料理をもっと楽しく
「この料理にしか使えない」という先入観を持ってしまうと、なかなか消費できずに捨てざるを得ない調味料。しかし、さまざまな活用術を覚えておくと食品ロスを防ぐことができ、節約にもなり、料理のレパートリーをさらに広げることができます。皆さんもそんな調味料のいろいろな使い道を考えて、料理に活かしてみてください。
【参照ページ】自宅の「調味料」に関する調査結果を発表
【参照ページ】家庭の食品ロスを減らしましょう!|那須塩原市
【参照ページ】家計に与える損失の推計方法


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