アパレルサーキュラーエコノミーを体験できる「OFF STORE」、イオンタウン水戸南店にオープン

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近年、ファッション業界では、生産から廃棄に至るまで環境への負荷を考慮した取り組みが求められている。そんな「サステナブルファッション」につながるアクションが体験できる場所が誕生した。

グローバルワークやローリーズファームなどのアパレルブランドを展開する株式会社アダストリア。大型ショッピングモールに店舗を展開しているブランドも多く、一度は目にしたことがあるだろう。そんなアダストリアの子会社「ADOORLINK(アドアーリンク)」が、サステナビリティに特化した“お客さま参加型”の新業態「OFF STORE(オフストア)」を、2022年2月25日(金)に茨城県水戸市イオンタウン水戸南店にオープンする。

アップサイクルブランドの展開とともにシェアリングエコノミーサービスの常設、アップサイクルワークショップイベントの開催、古着の回収、洋服のお直し、そしてリユース商品やDIY商品の販売と、従来の店舗にはない、幅広いサービスが同店舗の特徴。店頭での販売期間を終了した商品のディスカウント販売も予定されており、消費者は自然に循環の輪に参加できる仕組みだ。

また、今回が初の常設となる、子ども服を“おさがりシェア”できるサブスクリプションサービスの「KIDSROBE(キッズローブ)」と、キズや汚れなどを黒染めして独自の風合いへ変化させた循環型ファッションブランド「FROMSTOCK(フロムストック)」も注目だ。

KIDSROBE

あっという間にサイズアウトしてしまう子ども服を店舗に持ち込めば、他の来店客が持ち込んだ洋服とその場でシェアできる。これまでオンライン上で行われていた物々交換をリアルで体験することで、これまでのスタンダードとされていた、生産・消費・廃棄という、アパレル業界の一方通行の仕組みに変化が起きるかもしれない。

【公式サイト】KIDSROBE
【公式サイト】FROMSTOCK

120坪と広々とした売り場は前店舗の設備や什器を再利用した居抜き設計で、空間全体でサステナビリティを体現。商品が消費者の手元に届くまで、大量の水やエネルギーなどの資源を要するアパレル産業だが、ファッションアイテムとサステナビリティを融合するOFF STOREの取り組みで、ファッションの楽しみ方が変わってくるかもしれない。

ファッション産業は廃棄衣料の問題や労働環境や人権問題で、環境や社会に与える影響が大きい。それらの問題を解決するため、企業やメーカーの取り組みだけなく、私たち消費者も意識を変える必要がある。環境省が提案する「ファッションと環境へのアクション」を参考に、まずはできることから始めてみてはどうだろうか。

【参照サイト】アダストリア
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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。