買う・使う・分ける・まわす。経産省が花王・メルカリら10社と「CEアクションWeek」を初開催

2026年10月1日から7日まで、経済産業省が「サーキュラーエコノミー(CE)アクションWeek」を初めて開催します。環境省をはじめとする関係省庁が毎年10月に展開してきた「3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進月間」に合わせ、3Rの取組を発展させる形で、サーキュラーエコノミーへの理解と実践を広げる狙いです。

サーキュラーエコノミーとは、つくって使って捨てる一方向の経済から脱し、できるだけ長く使い、再利用・再資源化を通じて資源を循環させる経済のあり方のこと。発表会で経済産業省イノベーション・環境局GXグループ資源循環経済課長の三牧純一郎氏は、これを「分かりやすく言えば『まあるい経済』という考え方」と説明し、「生活者の身近なアクションが社会全体の循環経済の促進につながる」と述べました。今回、賛同企業・団体が使える共通シンボル「CEアクションロゴ」も発表されています。

「かう・つかう・わける・まわす」に10社が並ぶ

賛同するのは10社です。「かう」がエアークローゼット、CLAS、パナソニック、「つかう」がリフォームスタジオ、「わける」がサントリーグループ、セブン‐イレブン・ジャパン、ライオン、「まわす」が花王、BANDAI SPIRITS、メルカリという並びになっています。

新品を買う代わりに「借りる」を試すなら、エアークローゼットが月額制ファッションレンタル「airCloset」「airCloset Men’s」で期間中の割引キャンペーンを実施します(経済産業省の特設サイトでは、レディース商品30%引き、メンズ商品10%引きと案内されています)。CLASは循環型家具「CIRCLEシリーズ」やブランド家具などを月額利用料最大50%OFFで提供し、パナソニックは検査済み再生品「Panasonic Factory Refresh」に加え、ボトルの廃棄が不要な浄水型ウォーターサーバー(TK-RSS1)の定額利用サービスを10月1日から始めます。

衣類を修理する手元

「直して使う」を実際に手を動かして体験できるのが、リフォームスタジオが10月2〜4日にイオンモール浦和美園の「Repair Week Japan 2026」で行う、衣料品・靴・バッグ等のリペア・リメイクのワークショップや修理実演・展示です。同社はあわせて、iAEON(アイイオン)アプリで通常は月1回配信しているクーポンを、10月は2回分に拡大して配信します。

分別・再資源化の側では、セブン‐イレブン・ジャパンが2017年に設置を始めた店頭のペットボトル回収機を通じて参加を呼びかけます。2025年10月に全47都道府県への展開を達成し、2026年2月末時点の設置台数は4647台、同年3月時点の累計回収本数は8億本を超えました。サントリーグループは「ボトルtoボトル」水平リサイクルの意義と分別の必要性を、期間中毎日SNSで発信します。同社によれば、使用済みペットボトルからプリフォームを製造する工程では、新たな化石由来原料から製造する場合に比べてCO2排出量を約60%削減できるそうです。

花王は使用済みつめかえパックを回収・再生する「リサイクリエーション」やプラスチック使用量を削減した商品の取組をSNSで、ライオンは2015年から進める使用済みハブラシの回収・再資源化を公式SNSで紹介します。メルカリは、子どもだけで売り買いを体験する「メルカリ キッズフリマ」(10月17日東京、10月25日大阪)、公式Xのフォロー&リポストで抽選100名に2,000円分のメルカリポイントが当たる「#メルカリでつなごうキャンペーン」(10月1〜7日)など、3つのアクションを10月に実施します。

歯ブラシと詰め替えパックが、ガンプラになる

今回の企画で象徴的なのが、業種を越えた3社連携です。花王・ライオン・BANDAI SPIRITSは合同で「『くらしのプラ』でリサイクル!ガンプラプロジェクト」を展開します。BANDAI SPIRITSが回収するプラモデルのランナー90%に、ライオンの使用済み歯ブラシ5%、花王の使用済み詰め替えパック5%を加えて、新たなガンプラ「エコプラ」へ再生するというものです。洗面所の歯ブラシも、詰め替え用のパックも、回収の仕組みにつながればプラモデルの原料になりえます。10月3日にはMARK IS みなとみらい(横浜市西区)で、再生したエコプラを組み立て、残ったランナーを回収ボックスに入れるところまでを体験できるイベントが行われます。

同じ会場では10月3日・4日の2日間、サーキュラーエコノミーを楽しみながら体験できるイベントも開かれます。「サーキュラーエコノミーアクションパートナー」に任命されたゲームキャラクター「パックマン」とのコラボ企画で、館内の協力店舗等で分別などの行動に参加すると、「パックマン」を1プレイ無料で楽しめる体験チケットがもらえます。時間は両日とも10時から20時(最終受付19時予定)です。会場のMARK IS みなとみらいがある横浜市は、「2027年国際園芸博覧会」の開催を控え、サーキュラーエコノミーの先行実装都市として街全体で資源循環に取り組んでいます。

「第一歩」として

三牧課長は「今年度の取り組みを第一歩として、来年以降の展開も見据えながら、企業・団体の取り組みと、それを通じた生活者の循環型消費行動の実践をさらに広げていきたい」と述べています。国からの発信だけでは生活者に届きにくいという課題意識について、同氏はWWD JAPANの取材に対し、日頃接するサービスや買い物の場でCEという言葉に触れてもらうことの重要性を語っています。

紹介される取り組みの多くは、この1週間が終わっても続くサービスや仕組みです。レンタルで「買う」を減らす、直して「使う」を延ばす、回収の仕組みを知って「分ける」「まわす」を意識する。期間限定の割引やイベントは、ふだんの選択肢を一つ増やしてみるためのきっかけとして使えそうです。

【参照記事】

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Life Hugger 編集部

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