主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」を手掛ける株式会社ビースタイルの調査機関である「しゅふJOB総研」が「夫の家事・育児」をテーマとして働く主婦層に行ったアンケート結果を公表しました。
調査によると夫の家事・育児に不満を持つ主婦は47.8%、一方「満足」「不満はない」という回答が52.2%とわずかに上回りました。
しかし、年代別でみると「満足」と回答した30代以下は32.9%、40代は17.9%、50代以上にいたっては14.2%と世代による格差が顕著で、30代以下と50代以上の満足度格差は2.3倍でした。
しゅふJOB総研の所長である川上敬太郎氏は今回の結果について以下のように述べています。
既婚女性のデータを年代別に再集計してみると、低い年代の方が夫の家事・育児への満足度が高い傾向があることがわかりました。男性が家事・育児に携わることへの抵抗感が薄れてきていることの表れかもしれません。とはいえ30代以下でも「家事・育児を十分行っていて満足」と回答したのは30%程度。十分行う、とは必ずしも全て行うことを意味するわけではありません。ご夫婦の間で、家事・育児を十分行っていると思えるラインについて目線合わせすることが大切ではないかと考えます。
家事の分担はどの程度が妥当なのかは、仕事の環境や夫婦の関係、育児方針によって異なりますが、国際社会調査プログラム(ISSP)が2012年に実施した「家族と性役割に関する意識調査」では、配偶者がいて18歳未満の子がいる男女が家事にかける週間平均時間は日本の男性が12.0時間と世界最低でした。その一方で、女性の社会進出が進んでいる国々では男性の家庭にかける時間も長く、男性の分担率が軒並み4割を超える結果でした。
今回のしゅふJOBの調査と照らし合わせると「女性の社会進出」に「夫の家事・育児負担」は必須ともいえ、既婚女性が働くことが当たり前という傾向にある日本の30代以下においては、夫婦間の家事・育児の分担も自然なこととなってきているのかもしれません。
【参照記事】日本は世界一「夫が家事をしない」国
(Life Hugger編集部 平井 真理)
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