SDGsが注目され始めたことで、「エシカル」の認知度も向上しているが、言葉の意味を正しく理解できている人はそう多くはない。2020年に消費者庁が行ったエシカル消費調査では、「エシカル消費」という言葉を知っている人は全体のわずか8.8%。前回調査時と比較すると3年間で2倍に伸びたが、まだまだ一般に浸透しているとは言えないだろう。
そんな中で、買い物をするだけで森が増えるエシカルオンラインマーケット「tells market(テルズ マーケット)」がオープンした。
tells marketでは買い物をすると一般的なポイントと同じようにサステナブルエココイン(SeC)が還元される。コインは後日、1コイン=1円として商品購入時に使用できるが、失効したとしても「森の苗木」として環境問題の解決に取り組む団体に寄付される。tells marketを利用するだけで、無意識に環境問題に貢献していると言えるだろう。
※SeCの詳細はこちらを参照

特筆すべき点はそれだけではない。tells marketで取り扱う商品は、環境や人にやさしいものか、また消費者に学びや気づきを与えられるかなど、透明性を重視したものばかりだ。さらに、各アイテムにはエシカル度合いがわかる「エシカリティレベル」や社会的なインパクトの度合いを示す「ソーシャルインパクトスコア」、そして希少価値を判断する「KISHOレア度」と、独自のスコア表示がなされている。
例えば、7月にLife Huggerでもピックアップしたアップルリュックもここで購入できる。アップルリュックは、クラウドファンディングの達成率450%を記録。廃棄りんごをアップサイクルした植物由来の「アップルレザー」を採用し、生産時に使用する水の量やCO2の排出量を抑えるなど、環境に配慮して作られたバッグだ。
還元されたコインはブロックチェーン(※)で管理されていて、すべての取引が追跡可能であるため、不正の心配もなし。日本語と英語の言語切り替えができるため、日本の品物をゆくゆくは海外で販売することもできるだろう。
(※)ブロックチェーンについて知りたい方は「仮想通貨・ブロックチェーン初心者ガイド | 仮想通貨(暗号資産)の比較・ランキングならHEDGE GUIDE」を参照。
日本ではまだまだエシカルという言葉が一人歩きしているところがあり、実際に自分ごととして捉えて行動できている人はそんなに多くないかもしれない。何を買うか、どこで買うかということを考えてみることは、エシカルな暮らしを取り入れるはじめの一歩になるかもしれない。
【参照サイト】tells market
【参照サイト】株式会社Freewill
【参照サイト】2020年に消費者庁が行ったエシカル消費調査

河端 麻紀

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